帝王切開の日

Summary

帝王切開は何も無ければ2時間ぐらいで終了します

Discussion

一般論が無いので割愛

My Case

一生に一度の事だと思いますが、とにかく心臓に悪かったです。

帝王切開のスケジュール

はじめは自然分娩を予定していたのですが、このまま待つと母体への負荷が大きいということで、急遽帝王切開をすることになりました。ちなみに日曜日に日付が最終決定され、実施日は月曜日だったので仕事の調整が若干大変でしたが、上長を含めて同じチームの人たちは快く送り出してくれました。入院時から帝王切開までは一週間くらいありましたが、入院前から上長とは密にコミュニケーションを図るようにしていました(多胎のため緊急入院の可能性があること、帝王切開の可能性があること、NICUなど生まれてきた後も手当てが必要になる可能性があること、など)。

帝王切開当日の動き(手術前)

帝王切開が開始するのは10時半ごろと聞いていたので、10時に病院に到着しました。あらかじめ聞かされていたのですが、立ち合いは無理という事でした。手術中は待つしかないのですが、粗末な待合室に案内されました。待合室には既に男性が一人座っていました。同じ立場かなと思いましたが、会話を交わすことはありませんでした。待合室で待機していると、嫁から連絡があり、手術は10時50分開始されるとのことでした。手術は2時間かからないくらいで終了する予定だとのことでした。

待っている間に男性が呼ばれ、看護師さんから祝福の言葉をかけられています。

「10時より早い手術があるんだなぁ」と思ったものの、それ以上の感想は特に出てきませんでした。後から思うと、同じ境遇だったので祝福するような感情が出てきてもよかったんじゃないかなぁと。多分嫁のことで精いっぱいだったのでしょう。自分が手術を受けるわけじゃないのに。

手術前、車いすに乗せられた嫁に一目だけ会うことが出来ました。携帯電話を渡されたのと、出産後の子どもたちの写真を撮るように依頼されました。送り出すときに自分は笑えていたのでしょうか。顔がこわばっていたのではないでしょうか。自分が手術を受けるわけでもないのに(2回目)。

帝王切開当日の動き(手術中)

待合室で本を読みながら待っていたのですが、子どもが出てくるのは早かったです。30-40分くらいだと思います。すごく良く覚えているのですが、はじめに嘘のような赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。よくテレビのバラエティー番組で聞くような、甲高い作り物のような泣き声。その音を聞いたときに「病院も悪趣味な音を鳴らすもんだなぁ。何の合図?」と思ったのですが、看護師さんに自分の名前を呼ばれました。その嘘みたいな泣き声は、わが子の泣き声だったのです。本当に嘘みたいな泣き声だったのが今でも耳に残っています。2人がケージに入れられた状態で出てきて、おめでとうございますと看護師さんに声をかけられました。しかしながら、これが現実なのかいまだよくわからず、ふわふわした、地に足がついていない感覚でした。嬉しいというよりも困惑の感情の方が近かったのではないでしょうか。妹は泣いていて、姉はぐったりしていました。写真を撮りつつ、ぐったりした方は大丈夫なのか?と疑問に思っていたのですが、看護師さんには聞けませんでした。

そのあと、切った部分の縫合が行われていたのだと思います。この待ち時間が、非常に長かったです。1時間程度だったのですが、間違いなく人生で一番長い1時間でした。医者を信じていないということは無いのですが、出産は何があるか分からないものです。自分はどちらかというと悲観主義的であり、悪い方向にすぐ考えが向いてしまいます。そのため、待っている間に悪い想像ばかりしてしまいました。縫うだけなのになんでこんなに時間がかかるんだと。何か起きているんじゃないか、と。まぁそうは言いつつ、待合室なので医療関係者は誰もおらず、何も出来ずに待っているだけしか出来なかったのですが。もう少し待合室が大きかったら、立ってウロウロしてたんじゃないかなぁと思います。

帝王切開当日の動き(手術後)

12時40分ごろに縫合が終わり、看護師さんに呼ばれて病室に帰る前の嫁に一目会えました。局部麻酔のため意識は割としっかりとしていて、言葉を交わす時間がありました。あまりどういう言葉をかけたか覚えていないのですが、頑張ったね、ありがとう、みたいな月並みなことを言ったと思います。「出血の関係で24時間は連絡が取れてすぐに病院に来ることが出来るところにいてください」と不気味なコメントを残し、看護婦さんは嫁のベッドを押しながら、去っていきました。

そのあとは特にイベントもなく、親に連絡をした後、1人で病院を出ました。13時を過ぎていたので帰り際にラーメンを食べました。午後からの仕事をふわふわしたままこなして、夜は1人で祝杯をあげました。本当は嫁と2人で飲みたかったのですが、それは無理なので、1人で。2人が大好きな日本酒の封を開けてしまったのですが、まだ嫁には言えていません。幸せだというより、本当に現実なのか、感情の整理が上手くつかなかったです。

Lessons Learn

帝王切開の場合は、手術のプラン(スケジュール)をあらかじめ聞いておくと心づもりが出来るでしょう。聞く際には、子どもを取り出すまでの時間と、それからの縫合の時間を聞いておくと精神衛生上、少しは良いのではないでしょうか。

Next Action

なし

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