授乳(授乳量1回の量編)

Summary

授乳は1回にどれくらいの量を飲ませるというわけではなく、1日の総量で判断する

Discussion

1日の授乳量については前段で議論をして、「1日に1kg当たり約100ml〜200mlの間でミルクを飲んでいる場合は正常値の範囲内に納まっている」という事になりました。では、1回の授乳量についてはどうでしょうか。考察を進めていきたいと考えています。

1日の総量を回数で割った値を毎回飲ませるべきか

一番単純なのは、この1日の授乳量を授乳回数で割り算するというものです。例えば1日の授乳量が640mlで、8回授乳をするのであれば1回の授乳は80mlというものです。これは良い案のように思えます。

しかし、赤ちゃんというのは得てしてこちらの思い通りに動いてくれない生き物です。定量をずっと飲んでくれることは殆どありませんので、上記の例で言えば80ml飲むときもあれば、60mlしか飲まない時もある、といった具合にどうしてもなってしまいます。適量を飲まないと不安になってしまいますが、総量で標準の範囲内に収まっていればいいので、1回の授乳量が安定しないというのは特に問題になりません。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」P19にその旨の記載があります。

そのため、1日の授乳は60-80-100-80-60などバラバラの量で、都度都度標準量から±しながら授乳していくことになります。また、1日の総量も日々ブレが出てきます。あくまでも1日の総量というのも目安であって、必ずその量を飲まさなければならないという事ではないです。というよりも飲んでくれないものはどうしようもないので、困ったなと思いながらも赤ちゃんに従うしかありません。

授乳量の調整のポイント

とはいえいくつかコントロールする手段がありますので、そちらを紹介したいと思います。また、この授乳量のコントロールが寝かしつけにも関わってくると思いますので、記事を繋げていきたいと思います。

  • 胃の大きさしか飲めない
    MAXの授乳量は決まっており、それ以上赤ちゃんは飲めません。例えば100mlしか飲めないのに、1日の最後に120ml飲まなければ総量に足りない場合であっても、120mlは飲めません。MAXの授乳量は、平準化した1回の授乳量より多い(=特定の場合のみ発揮される通常以上の量)べきです。例えば総量で900ml飲ませたいときにMAXが100mlというのは、計画が破綻しています。
  • 授乳間隔を空ければ飲む量が増える
    授乳間隔を空ければ赤ちゃんはお腹が減るので、飲む量が増えます。例えば100mlがMAXで通常は80ml飲むのに授乳時に60mlしか飲まなかった場合は、次は100ml飲むといった具合です。
  • 長く間隔を置きたい前は授乳量を増やす
    ミルクを消化するのは時間がある程度必要なので、量を飲めばそれだけ消化に時間がかかります。赤ちゃんは飲んだミルクを消化して、お腹が空いたら泣き始めるので、量を飲むと次の要求まで間隔があくことになります。
  • 徐々に間隔をあけていく事が出来る
    胃が大きくなるにしたがって、胃の中にミルクを溜め込むことが出来るようになるので、消化までの時間が長くなっていきます。そのため、3時間おきに欲していたミルクを3時間半おき、4時間おきという具合に間隔を広げることが出来てきます。

これらのポイントを組み合わせて、授乳量を多く、授乳間隔を空けていく、という事を目標に1日の授乳を組み立てていきます。また、夜の睡眠が大事なので、夜の最後の授乳を多めに、MAX値まで授乳したいので、それが出来るような計画を立てます。

計画の立て方についてはスケジュール編で議論していきたいと思います。

My Experience

夜の最後の授乳を多めに与えるという事だけは初めの方から意識していて、後は自然体で行きました(昼間は大体3時間おき、夜は泣いたらあげる)。双子という事もあり、どちらかが泣いたら両方にあげていたので、最適なタイミングでの授乳とはいきませんでした。しかし、1か月と少し経ったくらいから夜中の授乳が2回から1回になり、3か月手前で0回になりました。10時間くらいは夜に寝ていることになります。

詳しい考察は「寝かしつけ編」で進めたいと思います。というのも、当然10時間分も飲める訳が無いので、お腹が空いた状態でも寝ているという事になります。これは「夜は寝るものだ」という事を赤ちゃんに覚えてもらった結果なので、授乳量だけでは説明できないからです。

授乳量というポイントで気にしていたのは、1日の総量と強弱、睡眠前の授乳量を増やすという事です。1日の総量は大枠では守る必要があるので、これは常に念頭に置いていました。強弱については、意識しなくても飲む量は上下するので、付けざるを得ないです。この強弱をつけるときに、最終的に意識を持っていくポイントというのがその日の最終の授乳量という事になります。ここを多めに飲ませて、夜寝る時間を稼ぎたいので、そのひとつ前は少し少なめに与える、そうするとそのもうひとつ前は多めでもOK、などと細かく調整していくことになります。

Lessons Learn

授乳量は総量で判断するものの、夜の最後の授乳に向けて強弱をつける。この強弱を寝かしつけのテクニックと連携させる。

Next Action

授乳(スケジュール編)で、中長期のスケジュールについて理解を深めましょう

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