Summary
誰もが初めは素人。まずは哺乳瓶を持って、赤ちゃんに授乳してみましょう
Target
混合及び完ミを選択した家庭
Discussion
授乳とは、赤ちゃんにミルクを飲ませる行為を指します。完ミ・混合の場合は哺乳瓶を通じてミルクを、完母の場合は母親のおっぱい(乳首)を通じて母乳を飲ませます。特に月齢の低い赤ちゃんにとってはこれが唯一の水分と栄養を補給する手段なので、授乳しなければ赤ちゃんは死んでしまいます。調乳しても授乳しないと意味がなく、授乳をサボれば死んでしまうという性質上、工程の中で最も重要なタスクです。
なぜ授乳が重要か
完ミ・混合の場合のミルク授乳は哺乳瓶経由なので、夫も実施することが可能です。授乳は調乳と同じく、ものすごい回数を実施しなければなりません。また、調乳は相手が無機質なものなので簡単ですが、授乳は赤ちゃん相手なので機械的に出来るものでもありません。赤ちゃんの機嫌が悪ければ乳首を口に含むこともせず、無理やり口に入れても舌を絡ますことをせず、飲もうとしません。そういった意味において、授乳工程は難易度も高く、さらには良いショートカットの方法や、時短というものも存在しません。
授乳が重要な理由は、赤ちゃんの生命維持以外に、もう一つあります。授乳は、睡眠と大きく絡んできます。赤ちゃんに十分なミルクを与えることが出来ず、適切な時間が置けず、泣いたタイミングで細切れに授乳をし続けると、それが癖になってしまいます。詳しくは寝かしつけの記事で考察したいと思いますが、親としては夜に長時間寝てもらわないと困る訳ですので、夜の睡眠を考慮した授乳戦略を立てるべきです。
泣いたタイミングで少量を回数多く与えていると、赤ちゃんはそれを継続しようとするので、いつまでたっても授乳の間隔が開けられず、いつまでたっても夜に寝ない、悪夢のような状態になります。それを避けるためには、一度に飲む量を増やしつつ、授乳間隔は空けていかなければなりません。同時に、1日の必要な授乳量を計算したうえで、起きている時間内に全て飲み切ってもらわなければなりません。この二つは一見すると相反する概念のように見えますので、しっかりと対応を考えなければならないという事になります。
上記を前提としたうえで、TIPSやコツを紹介していきたいと思います。劇的に授乳が楽になるという特効薬はありませんが、毎日複数回実施する必要があるタスクなので、出来るだけ省力化していきたいところです。
My Case
双子だったので手分けすることも出来ず、夫婦二人とも否応なしに1日8回の授乳から始まりました。今では3か月ほど経過して1日5-6回の授乳となっていますが、減っているのは夜の授乳なので、日中の授乳に関しては相変わらず3-5時間おきに1回、哺乳瓶を通じてミルクを与えています。
授乳の経験を積むことの重要性
今から振り返ると初日から哺乳瓶を持って、どんどん授乳していたのは大きかったと思っています。もし子どもが一人で、退院後数日を嫁に任せてしまっていたら、そのまま授乳は嫁のタスクになっていたのではないかなと。特に退院したての赤ちゃんは首も座っておらず、体全体もふにゃふにゃで持つのも怖いです。そのため慣れてそうな嫁に、抱いたりあやしたり、おむつを替えるというようなお世話する行為全般をお願いしたくなるものです。
これには2点問題点があります。1点目は、嫁は慣れていません。産院で数日経験があるだけです。2点目は、それを続けてしまうと嫁だけが慣れていき、夫が赤ちゃんを抱いたときなどに嫁が不満を抱くようになることです。今の私が退院直後の嫁や私を見たら、危ないから代われ、と言うでしょう。お互いが慣れていない時に、両方が赤ちゃんに関わる経験をして、両方がスキルアップすることが非常に重要です。育休の記事でも言及しましたが、夫側が育休を取るのであれば、二人で赤ちゃんのお世話をしたいものです。そのためには退院直後に積極的に育児に関わることが大切ではないでしょうか。
授乳には道具が必要
授乳に関しては、我が家は色々と道具を買いました。授乳クッションであったり、ハニカム構造の座布団であったり、授乳時の赤ちゃんの体勢を安定させたり、大人が姿勢を楽に授乳できるという事にフォーカスしました。というのも、私も嫁も若くないので、無理な体勢を続けると体の至る所に痛みを生じるようになったためです。赤ちゃんに理想的な授乳姿勢というのは確かにあるのですが、それを続けていると親側が壊れてしまうと思ったので、そのあたりは道具を買う事により補うようにしました。
工夫については次回以降の各論で議論していきたいと思います。
Lessons Learn
絶対に必要なタスク。男親が積極的に携わると良いことが沢山ある
Next Action
授乳(道具編)で、準備するべき道具を確認しましょう
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