Summary
口に哺乳瓶の乳首を入れたら飲むので、そこまでやり方を厳密に考える必要はない
Discussion
赤ちゃんは哺乳瓶を口に入れると、舌でホールドしてミルクを飲みます。哺乳反射と言うようです。そのため、親の仕事としては乳首を口の中に入れて、舌でホールドするまで待つだけです。ホールドしていないと飲めないので、ホールドしやすい位置に持って行ってあげる必要はあるかもしれません。
赤ちゃんがミルクを飲むメカニズム
舌がホールドしたかどうかを判断するには、哺乳瓶を少し赤ちゃんの口から遠ざける方向に引くと良いでしょう。ホールドされていると、哺乳瓶の乳首が口から出ません。ホールドされていないと少し引いただけで口から乳首が出てきます。この状態だと赤ちゃんはミルクを飲めていません。口の横からミルクが出てくると思います。
飲み始めると泡が出るのですが、これは空気を通す穴から空気を取り込んでいるので、ミルクを飲めている証拠です。特に異常があるというわけではありません(大人でも真空状態では飲み物を飲むことが出来ないのと同じ原理です)。
赤ちゃんがミルクを飲む体勢
赤ちゃんがミルクを飲む体勢ですが、抱いた状態で頭の下にクッションやバスタオルなどを引いて少し頭を高くするような形で大丈夫です。本来は腕を頭の下に入れて、腕で頭を支えてあげつつ高さを調整するべきなのですが、これが結構しんどいです。すぐに筋肉痛になるので、クッションやバスタオルなどで代用しましょう。飲みやすい、飲みにくい、というのは若干あるようですが、お腹が空いていれば赤ちゃんはどのような体勢でもミルクを飲みます。
ちなみにこんなことを言うのは、双子でワンオペをしているからというのもあります。双子でワンオペの場合は抱きかかえて二人同時には授乳出来ませんので、一人づつ時間ずらしてを授乳するか、二人をバウンサーなどに寝かして授乳するという事になります。時間をずらすと夜中に地獄を見ますので、二人同時を選択せざるを得ませんでした。その場合はバウンサーに寝かしたり、ママ代行ミルク屋さんといった製品を使用して授乳することになります。そのような状態でも普通に育っていますので、教科書通りの授乳体勢というのは必須ではないという事になります。
どちらかというと、ミルクをあげる親側の体勢を重要視した方が良いと思います。かなりの時間付き合ってあげる必要がありますので、すぐに肩や腰に影響が出ます
赤ちゃんがミルクを飲む場面
赤ちゃんが乳首を舌でホールドするのは、やはりお腹が空いているときです。赤ちゃんは乳首を一度ホールドして飲み始めると、お腹がいっぱいでも飲み続けることが多々あります。そのため、一度口に乳首を入れてホールド状態が始まったら、なるべく中断せず、こちらが飲ませたいと思った量を飲むまで粘るというのがセオリーになります(注1)。
これも教科書的には、赤ちゃんが苦しそうにしている場合に、中断してげっぷをさせる方が良いということになります。しかし、赤ちゃんが中断後もミルクを飲んでくれる場合は有効ですが、中断して残りを飲んでくれない場合は逆効果となります。一気に飲ませるべきか中断するかは、自分の子どもがどのタイプかを判断して決める必要があります。
中断する親側の理由としては、宅配が来たとか、鍋の火をかけていたのを忘れていた、など他の用事が出来てしまった時です。親側の理由は出来るだけ排除しておいた方が良いでしょう。一つポイントとしては、トイレです。授乳時間が長すぎるのでトイレに行きたくなるのですが、中断すると飲んでくれなくなります。トイレは授乳前に行くようにしましょう。
(注1)ミルクの授乳量に関しては別途議論します。こちらが飲ませたいと思った量を飲むまで粘るのか、諦めるのかについては深く考える必要があるからです。
My Experience
双子の上の子が、乳首を吸う力が弱く、初めは大変苦労しました。60mlを飲めるとお墨付きをもらって退院してきたのですが、そんなこともなく、あまりミルクが飲めない、飲んでも吐く、という日々でした。当時は退院を許可した病院を恨みました。
何とか60mlを飲んでもらおうと悪戦苦闘する日々がしばらく続きました。ミルクを飲まないと赤ちゃんは寝ない云々の前に命の危険があるので、こちらとしても必死でした。とは言いつつ、生まれたての赤ちゃんは胃が小さく、一度に大量のミルクは飲めないので、成長を待つしかないです。その期間は親が耐えないといけないです。なのですが、あまり寝れない日々が続くとストレスも溜まり、生まれてきてくれた赤ちゃんに感謝をするどころか真逆の思いが湧き出てくるようになりました。たった60mlを飲ませるのに1時間以上付き合った結果、全て飲まず、途方にくれたりしました。量を飲まなければ当然寝ませんので、朝夜関係なく泣かれ、少量ミルクを追加し、そこから3時間空かず……と言う所から、3時間ー4時間と授乳間隔を開けられるようになるまで耐え続けました。
結果的に好転したので良かったのですが、「こうなってほしい」という希望的観測を頼りに耐えるというのは良くないです。運が良かっただけとも言えるので、無策で祈るというのはあまり人に勧められるやり方ではないです。本来は子どもが生まれる前にこのような事態を考えて、色々と対策を打っておく必要があるのではないかと思います。
どのような対策を取っておくべきだったかという事ですが、
- 体力をつける
特に新生児の時分、親は病気や体調不良になれません。自分たちの体調に細心の注意を払わなければいけません。体力づくりのためにジョギングなどを趣味に追加して、体力づくりをしておくと楽になると思います。 - 授乳体制を楽にするグッズを準備する
私が老人なだけなのかもしれませんが、床に座って授乳をしていたので速攻で弱めのぎっくり腰を発症しました。ハニカム構造の座布団を買ったり、クッションを買ったりと、長時間固定されても大丈夫な準備をしました。 - 授乳スケジュールを予習し、意思を持って状況を変える
授乳のスケジュールについての考え方をしっかりと事前に考察しておく必要があります。これは別途議論をしたいと思います。重要なことなのですが、同時に色々な意見もあり、整理する必要があります。
Lessons Learn
飲ませるという行為自体より、飲むまでの準備を整える方が重要。準備は物理的なものと、授乳についての考え方の理解と、両方が必要。
Next Action
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