調乳(哺乳瓶)

Summary

乳首が付け替えられる広口の哺乳瓶を2本買いましょう

Discussion

哺乳瓶にはいろいろな種類があります。切り口としては部品と、形状の2点になるかと思います。

  • 部品
    哺乳瓶:瓶の本体を指す。ガラスとプラスティックの二種類がメイン
    乳首:赤ちゃんが吸う箇所。月齢によって穴の大きさが異なる。
  • 形状
    広口:哺乳瓶が太く、乳首との接点も広い
    スリム:哺乳瓶が補足、乳首との接点が狭い
    ショート:おおよそ120-160mlが入る少し短いタイプ
    ロング:200-240mlまで入る長いタイプ

哺乳瓶の選び方(基本)

基本的には哺乳瓶を選ぶときに形状を選択し、乳首は形状に合ったものを選択します。乳首はずっと同じものを使うわけではなく、月齢毎にメーカーが出しているラインナップをベースに何度か変更していくことになります。

まずは哺乳瓶を選択し、その哺乳瓶に乳首の月齢ラインナップがあるかどうかを確認します。乳首は例えばピジョンの母乳実感だと店売りがSSサイズ(0か月~)ですが、これは広口とスリムでラインナップが異なります(広口の方が月齢が細かい)。さらに、弱吸啜用乳首や低出生体重児用といった特殊なタイプ、主に吸う力がさらに弱い赤ちゃんに向けた製品も売っています(ちなみに公式サイトでは医療従事者しか買えないのですが、Amazonでは普通に売っています。なぜ?)

【1383】母乳実感 Q&A | お客様サポート | ピジョン株式会社
ピジョンお客様相談室では、ひとり一人のお客様のお声をお伺いし、お客様の立場に立った、誠実な対応をいたします。お客様からいただいたお声を、より良い商品づくりに反映できるよう努めてまいります。
弱吸啜用乳首 WS-1 | ピジョン医療従事者向けサイト
体重目安*:~2500g超低出生体重児・極低出生体重児で吸啜が弱い場合に。経管から経口に移行する最初の段階に。*体重はひとつの目安です。児に合った乳首をご使用ください

哺乳瓶の選び方(アドバンス)

哺乳瓶はデザインも含めるとかなり数があり、検討していくと結構迷うと思います。ですので、選ぶポイントをいくつかあげたいと思います。

上記の特殊タイプが必要かどうか

ミルクを飲ませるときに乳首の特殊なタイプが必要かどうかを検討してください。正産期に通常の体重の範囲内で生まれ、産院でミルクの飲みに問題がない赤ちゃんに対しては特殊タイプは不要です。

母乳メインでミルクが補助になるのか、ミルクがメイン(or完ミ)なのか

ミルクが補助になる場合は、大きな哺乳瓶は必要ないです。一方で完ミに近い場合は、数か月で200ml近く飲むようになるので、ショートタイプの哺乳瓶はすぐにサイズアウトします。ショートタイプの方が扱いやすいですが、一方であまり期間的に持たないため、はじめからロングタイプを買ってしまうというのは有りでしょう。

母乳については、母乳相談室という母乳哺乳に移行するトレーニングのための哺乳びんがあります。こちらは桶谷式直接授乳訓練用なので、通常の乳首よりも吸いにくい(=赤ちゃんにとってトレーニングとなる)形となっています。産院に相談の上の購入としてください。

https://www.oketani.or.jp/

粉ミルクの投入量が多い場合は広口の哺乳瓶の方が良いでしょう。粉ミルクに付属しているスプーンは一杯で20ml分しか掬えないので、例えば200mlだと10回粉ミルクを哺乳瓶に投入することになります。哺乳瓶の口が狭いと投入時にこぼしたりと非常にイライラします。回数が多ければ多いほどこのイライラと付き合う必要があります。

哺乳瓶(+乳首)にこだわりを持つのか、どうでも良いのか

最終的に赤ちゃんはどんな哺乳瓶であろうがミルクを飲みます。哺乳瓶の性能というよりも、その時の気分やミルクの消化状況によって飲む量が上下します。そのため、比較的小さいパラメーターである哺乳瓶の性能差をつぶさに確認して、ベストなものを選ぶほどのものではないでしょう。

その時々で飲む量がかなり上下しますし、ミルクの飲みが赤ちゃんの健康に直結してきます。少ししか飲まなかったり、吐き戻したり、飲みすぎたりと、上手くいかなかったときに少しでも良い哺乳瓶を、という気持ちはすごく分かります。一方でそれは時間が解決してくれるものでも有るので、何十個も色んな哺乳瓶を試す、というのは費用的にもったいないでしょう。

何本必要なのか

新生児の時期は夜中に複数回授乳が発生しますので、夜中に哺乳瓶の洗浄を避けたい場合は、哺乳瓶は複数本必要です。1人の場合でも3本程度あった方が楽になると思います。母乳の補助程度であったり、夜中に洗浄することが問題ない(夜にめっぽう強い、もしくは液体洗浄を使っている)場合は1本、予備含めて2本で足りるのではないかと思います。

My Case

かなりいろいろと買っていますので、変遷を書いていきたいと思います。メーカーはすべてピジョンです。どこかのメーカーが良い、というよりも、世の中に出回っている数が多いためピジョンにしました。

出産前

2本:スリムタイプのショート(ガラス)https://shop.pigeon.co.jp/collections/search106_01/products/1003693
2本:スリムタイプのロング(プラスティック)https://shop.pigeon.co.jp/collections/search106_01/products/1003690

あまり深く考えていなかったので、スリムタイプのショートをまず買いました。その後、2本じゃ足りないんじゃないかとなり、ロングを追加で購入しました。

出産後退院前

2本:スリムタイプのショート120ml(ガラス)
2本:スリムタイプのロング200ml(プラスティック)
4本:スリムタイプのショート100ml(ガラス)(弱吸啜用乳首/SS)https://ai.pigeon.co.jp/products/item-7.html

出産直後から、姉の方がミルクをあまり上手く飲めないことがわかりまして、慌てて弱吸啜用乳首+SSと、それに合う別のスリムタイプのショート哺乳瓶を買いました。はじめに買ってあった4本の哺乳瓶はしばらくお蔵入りとなりました。

生後2週間

2本:スリムタイプのショート120ml(ガラス)
2本:スリムタイプのロング200ml(プラスティック)
6本:スリムタイプのショート100ml(ガラス)(弱吸啜用乳首/SS)

作り置き(別の記事で記載します)を始めたので、ショート100mlの哺乳瓶をさらに買い足しました。妹の方は飲む力がそれなりにあったので、あらかじめ買ってあった内のショートの方を使いはじめました。姉の方はなかなか規定量を飲むことが出来ず、さらにはしょっちゅう吐き戻していたのでかなり気を揉みました。

生後4週間

2本:スリムタイプのショート120ml(ガラス)(乳首S)
2本:スリムタイプのロング200ml(プラスティック)(乳首S)
6本:スリムタイプのショート100ml(ガラス)(弱吸啜用乳首/乳首SS)
4本:スリムタイプのロング200ml(ガラス)(病産院用哺乳びん(直付け式))https://ai.pigeon.co.jp/products/item-8.html

100mlを超える量を飲み始めたので、200mlのガラス型を追加しました。このタイプは今まで使っていた乳首SSを直付け出来て、容量が増えたものになります。購入した時は良い選択をしたと思っていました。なぜなら今まで持っていた乳首をそのまま次の哺乳瓶に移行できるからです。

生後6週間

2本:スリムタイプのショート120ml(ガラス)(乳首S)
2本:スリムタイプのロング200ml(プラスティック)(乳首S)
6本:スリムタイプのショート100ml(ガラス)(弱吸啜用乳首/乳首SS)
4本:スリムタイプのロング200ml(ガラス)(病産院用哺乳びん(直付け式))
4本:広口タイプのロング240ml(プラスティック)(乳首S)https://shop.pigeon.co.jp/collections/search106_01/products/1026736

その後いろいろ調べると、スリムタイプの乳首はSの次のMが生後4か月という事で、それは飛びすぎだろうという事になりました。そのため、Sの次のMが生後3か月となる、広口タイプの乳首とそれに合う哺乳瓶を買い足しました。(そもそも200mlの哺乳瓶は病産院用なので選択肢を間違えていた、とも言えます)

広口タイプにした理由は、80ml用のスプーンをアマゾンで購入したからです。これも後述しますが、各粉ミルクメーカーが同梱しているスプーンは20mlのもので、5回、6回、7回、と入れるとそのうち何回入れたか忘れてしまうという事がありました。そのため、非推奨ではありますが80mlを使って掬う回数を減らすようにしました。(昔はメーカーが50ml用のスプーンを景品などで準備していたようですが、今はほとんどのメーカーが止めているようです)

生後8週間

2本:広口タイプのショート160ml(プラスティック)(乳首S)https://shop.pigeon.co.jp/collections/search106_01/products/1026735
6本:広口タイプのロング240ml(プラスティック)(乳首S+M)

飲みもある程度安定してきたので、スリムタイプを一掃しました。広口タイプを買い足すときにショートも2本、ラインナップに追加しました。スリムタイプはお出かけの際には使う事はあるかもしれませんが、自宅で授乳するときには今後使いません。

哺乳瓶の変遷まとめ

ここまでの変遷を振り返ってみると、色々と混乱していたり、分からなかったりで、無駄なものを買ってしまったなと思います。とりあえず初めに、あまり調べずにスリムタイプの哺乳瓶を買ってしまったのが失敗でした。産院用の母乳実感と弱吸啜用乳首を購入するのは必要だったと思いますが、200mlのガラスタイプの哺乳瓶も失敗でした。

哺乳瓶も凝る人と凝らない人がいると思うのですが、凝らない場合(=赤ちゃんが問題なく飲んでくれる場合)は乳首のサイズを大きくしていける哺乳瓶の240mlをはじめから買っておくというので問題ないと思います。ただし、240mlは一番下のメモリが30mlとかなので、新生児で10ml単位のミルクの量を記録したい場合は不向きかもしれません。

Lessons Learn

ミルクの飲みに問題なければ、広口の240mlをはじめから使えば買い替え不要、1-2本で十分事足りる

Next Action

長く使える広口タイプの哺乳瓶を購入しましょう

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