調乳(ミルク作り編)

Summary

どの作り方が一番手早く簡単に作れるのか、研究する価値あり

Discussion

完ミ及び混合の場合は、ミルク作りが1日に複数回発生します。多いときだと1日8回くらい作る必要があるため、このタスクについては時短していきたいところです。

正規の工程 by WHO(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/dl/070604-1a.pdf

①お湯(70度)を必要量入れる
②粉ミルクを必要量入れる
③蓋or乳首を付ける
④振って粉ミルクをお湯に溶かす
⑤流水or冷水の入った容器に入れて適温まで冷ます

お湯と粉ミルクの順番が逆になっています。先にお湯を入れると、スプーンが湯気で濡れてしまってやりにくいと思うのですが、一応政府の公式見解としてはこの形のようです(元の文章は2007年ですが、2017年に内容がUpdateされていますので、古い情報というわけではないです)

正規の工程 byはぐくみ(森永)

粉ミルクメーカーの工程は不思議なことに、WHOが出している手順とは少し異なります。

①粉ミルクを哺乳瓶に必要量入れる
②お湯(70度)を作る量の2/3程度入れる
③蓋or乳首を付ける
④振って粉ミルクをお湯に溶かす
⑤適量までお湯を追加する
⑥流水or冷水の入った容器に入れて適温まで冷ます

ミルクを作る作業はメーカーの説明によると、上記のような工程で行います。この工程であれば便利なのが、調乳ポット(水を入れると70度まで温度を上げ、保温してくれる機器)という道具です。

いちいちお湯を沸かして、70度まで下げるというような事はやってられないので、調乳ポットは非常に便利です。例:コンビの調乳ポット

ミルクを溶かすお湯は、日本では70度以上が強く推奨されています。これは、粉ミルクの中にいるかもしれないサカザキ菌やサルモネラ菌のような病原菌を殺菌するためです。

乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインhttps://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/dl/070604-1b.pdf

各メーカーのミルク作成工程

各メーカーによって記載方法が異なるのかなと思い、調べてみました。結論としては全て粉ミルクを入れ、お湯を少なめに入れ、溶かしてから再度お湯を入れるというものです。

製品名メーカーお湯の入れる順番お湯の入れる回数一度目のお湯の量
はいはいアサヒグループ食品先入れ2回2/3
ぴゅあ雪印メグミルク先入れ2回1/2
はぐくみ森永乳業先入れ2回2/3
すこやかM1雪印ビーンスターク先入れ2回1/2
アイクレオ江崎グリコ先入れ2回2/3
ほほえみ明治先入れ2回2/3
E赤ちゃん森永乳業先入れ2回2/3
メーカー別の調乳方法

一度目のお湯をどれくらいの量入れるか、ということはメーカー毎に違うのですが、一度お湯を入れてミルクを溶かし、もう一度入れるというところは共通しています。二度入れの理由はどこにも書いていないのですが、おそらく正確に量を作るために、溶かした後で再度入れて量を最終調整するという事なのだと思います。

(メーカーに理由を問い合わせようかと思いましたが、フォーム内に「回答はネット上でシェアしないでください」と書かれていたため、止めました)

なぜ厚生労働省とミルクのメーカーで作り方が異なるのかは意味が分かりません。ミルク作りは重要で云々と言いたいのであれば、差異について公式見解を出すなり説明なり、きっちりして欲しいです。

時短工程

①粉ミルクを哺乳瓶に必要量だけ入れる
②お湯(70度)を作る量の2/3程度入れる
③蓋or乳首を付ける
④振って粉ミルクをお湯に溶かす
⑤適量まで湯冷ましor冷やしたミネラルウォーターを追加しつつ、冷ます

一般的に時短とされている工程は上記になります。肝は湯冷ましを後入れすることにより、適温まで覚ます工程をなくすという事です。湯冷ましはそんなに簡単に準備できないと思うので、ミネラルウォーターでも良いという事です。

ミネラルウォーターに関しては、水道水でも気にしないという方は不要です。ミネラルウォーターは軟水のみOKです。日本の飲料メーカーが出しているミネラルウォーターは大体軟水ですが、一応調べてから使うほうが良いでしょう。

My Case

上記の時短工程をしばらくやっていたのですが、何点か問題点が出てきました。

時短工程の問題点

  • ④の粉ミルクをお湯に溶かすときに、お湯の量が少ないので溶けにくい。哺乳瓶の底にこびりつく粉ミルクは溶けにくく、かなり余分目にシェイクしなければならない。シェイクをするときに乳首からミルクが出てきて手や哺乳瓶が汚れる
  • お湯を入れるときと湯冷ましorミネラルウォーターを入れるときの2回、瓶に入れる量を気にする必要がある。特に2回目の投入でミスって作り直しとなると結構悲惨です

我が家の工程

①粉ミルクを哺乳瓶に必要量入れる
②お湯(90度)を必要量入れる
③蓋or乳首を付ける
④振って粉ミルクをお湯に溶かす
⑤冷水の入った容器に入れて適温まで冷ます

お湯に関しても調乳ポットをやめ、普通の電気ポットでお湯を沸かし、90度位のものを使っています。70度の時よりも心持ち粉ミルクの溶けが良いような気がします。70度以上のお湯で溶かすと栄養素が壊れるのでやめた方が良いとの言説も耳にしますが、メーカーのHPによれば、多少の栄養素の欠損は問題ないとのことです。

二度入れは面倒なので止めました。ミルクの量を正確に、という事であれば、哺乳瓶にはメモリが付いているので普通にお湯を入れると適量になります。

適温まで冷ますときに、100円均一で買える500ml計量カップなどに水を入れてミルクを冷ましています。5分くらいで適温になりますので、ミルク作り→おむつ替えの順番で作業をすると、おむつ替え終了時にはミルクが冷めている算段です。適温まで冷ますといっても温度計で測ったりはしていません。哺乳瓶を触ってみて問題なさそうであれば、そのままあげています(教科書的には、ミルクを数滴手の甲に落としてみて、熱くないかを確認するべきなのですが)。

※追記:気温が上がってきて、なおかつミルクの量が多いと1回の冷却では冷ましきれないようになりました。そのため、5分くらい冷ました後、水を入れ替えてさらに冷やすようになりました。

時短工程と我が家の工程の違い

我が家で問題となった、時短工程の2点が気にならない方は、時短工程の実施で問題ないと思います。特に赤ちゃんが泣いていてすぐにミルクをあげたいときなどは、冷やす時間は非常に長く感じます。(我が家ではそれなりに育児で慣れてきてから、ミルク作りに時間がかかるのは問題になっていないです。泣いても少し待ってもらうようにしているのと、そもそも授乳で数分を切り詰めるような必要がないことが主な理由です)

調乳ポットの使用をやめたのにはもう一つ理由があり、Combiの調乳ポットが800mlが保温の上限だという事です。後述しますが、夜の分の作り置きと、双子なので通常の家庭の2倍ミルクが必要だという点で、800mlでは不足を感じることが多かったため、電気ポットを選択しました。作り置きについては所説ありますので、別途記事にします。

追記

注1)海外製のミルク自動調乳機というのがあります。こちらについても別途考察をしたいと思います。ちなみに我が家では使っていません。

注2)ボトルウォーマーという器具があります。こちらについても別途考察をしたいと思います。ちなみに我が家では使っていません。

注3)良くウォーターサーバーを勧める人がいますが、ミルク調理のためだけに導入することは不要でしょう。そこまで高額な道具を導入したとしても、費用対効果が出ないです。結局ミルク作りで必要なのは冷たい水と熱いお湯が出る機械なので、調乳ポット(電気ポット)とミネラルウォーターで代用できます。赤ちゃんが出来る前から飲料水はミネラルウォーターを使っているような家庭であれば、導入してよいかもしれません。

Lessons Learn

結局シンプルな調乳の方法に落ち着く

Next Action

まずは粉ミルクメーカーの推奨する方法でミルクを作ってみましょう。面倒に思うのであれば、記載した方法を使ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました