Summary
最も身近な選択肢、しかし意外とハードル高い。入園のルールを把握しなければ子どもを預けることは難しい
Discussion
認可保育園とは、国が定めた基準を満たし、市区町村(自治体)の認可を受けている施設になります。そのため、画一的な基準の上にそれぞれの園の独自の施策が乗ってくるイメージです。
認可保育園のポイント
認可保育園で押さえておくべきポイントは以下になります。
- 国から出されている基準をクリアしているのと、補助金が入っているため安心
- 基本は保育なので教育に関しては義務ではない
- 特色を出すために英語や体操、リトミックなどをカリキュラムに入れている園もある
- 預かり時間は11時間がベース(例えば7時30分~18時30分)
- 上記の時間に加えて延長保育として預かってくれる園もある(有償の場合あり)
- 入園をコントロールしているのは市区町村の役所
- 住んでいる市区町村外の認可保育園には入れない
- 市区町村に対してどこに入園したいかを申し込む
- 応募多数の場合は抽選となる
- 抽選はくじ引きではなく、家庭の状況を点数換算して合算し、高い順から入れる
- 保育料は住民税の所得割課税額でスライドする。納税額は世帯の総額で見られるため、共働きの場合は合算の額で算出される
- 兄弟姉妹がいる場合は2人目が半額、3人目から無料となる
保活と保育料
一般の家庭において認可保育園に子どもを預ける際、大きく左右するのが、「入りたい園に入れるわけではない(抽選制)」と「保育料」の二つのポイントだと思います。
保活
保育園へ預ける場合には「保活」という言葉をよく聞くと思いますが、これは保育園に入るのが簡単ではないため出来た言葉です。何も手を打たなければ、入りたい保育園に入れず、結局両親のどちらか(主に嫁側)が育児休業を延長せざるを得なくなってしまいます。そのため、積極的に情報収集をし、点数を上げる努力をし、第二希望以下でも何とか引っかかるように苦悩する様を、皮肉を込めて「保活」と呼んでいるのでしょう。
この国では特に女性が育児休業の延長という被害を被る事が多いのですが、働きたくても働けないというのは悲劇でしかありません。そもそも論でいえば、保活をしなければならない制度が間違っているのは明白です。しかしながら、そんなに簡単に制度が変わる訳ではないので、自己防衛をせざるを得ないです。そのため、保活についてはどのようなものなのかをしっかりと把握しておく必要があります。
保育料
認可保育園の費用は市区町村が決めています。この費用については、固定ではなく収入(正確には市区町村民税の納税額)のスライドとなっています。収入が高ければ高いほど、保育料も高いという仕組みです。
My Case
我が家は保育園を優先に考えていたのと、近くに認可保育園がいくつかあったため、0歳児の入園状況の確認や施設見学等を行いました。嫁には役場にも行ってもらって色々とアドバイスを貰ってもらいました。しかしながら、生まれた月が保活には合わない月だったため、中には見学に行ったがその施設はすでに4月からの定員が埋まっていて、入園できないことが確定している、というところもありました。
もともと6か月で子どもを保育園に預けて仕事に復帰する予定だったので、非常に気を揉みました。入れなければ片方or両方が育休延長ですから、死活問題です。数年分の一斉入園申し込み状況を確認したり、コロナ禍なので昨年の入園状況は参考にならないのでは、などと結構頭を悩ませました。(実際に嫁の同僚にも、私の同僚にも、保育園に子どもを入れられず育休を延長した方がいらっしゃいます)
詳しくは保活編、費用編でシェアしていきたいと思いますが、結論から言うと認可保育園に預けることはしませんでした。保活・費用の両面とも認可保育園は我が家では厳しかったからです。
Lessons Learn
制度疲労を起こしている認可保育園だが、ほとんどの会社員が頼らざるを得ない。最低限のルールを把握して、保育園難民を回避しましょう
Next Action
保活編、費用編の両方を確認して知識を蓄えましょう
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