認可保育園(保活編)

産前

Summary

認可保育園の保活は死活問題

Discussion

認可保育園とは、国が定めた基準を満たし、市区町村(自治体)の認可を受けている施設になります。そのため、画一的な基準の上にそれぞれの園の独自の施策が乗ってきます。

認可保育園のポイントとしては、やはり入園が抽選だという事でしょう。認可保育園は市区町村の管理下に置かれているので、園に対して入園の申し込みをするわけではありません。市区町村に対して、希望票を出します。各園には入園児の枠がありますので、希望が集中した場合には抽選となります。6名の枠に10名応募するといったことが起きますので、希望通りの保育園に入れるという保証はありません。

認可保育園の申し込みスケジュール

市区町村ごとに細かなルールは異なりますが、例えば生後6か月から預かってくれるとしましょう。そして4月が一斉入園だとします。その場合は以下のようになります。

  • 申込受付は4月入園の場合には前年度の10月頃に行われる。市区町村によってスケジュールが異なるが、〇〇日から××日と細かく指定されている場合が多い
  • 各保育園ごとに受け入れ人数が決まっているため、申し込み多数の場合は抽選となる
  • 抽選といってもくじ引きではなく、点数の高い順に優先的に入園できる
  • 点数は市区町村によって微妙にルールが異なるが、大枠では基準指数+調整指数の合計となる。点数の計算方法については市区町村が公表しているので、自分で持ち点を計算出来る
  • 点数は夫の仕事+妻の仕事でそれぞれ点数がつき、これが基準指数となる。ここに調整指数として他の要因(単身世帯、兄弟あり、双子などの事由)が絡んでくる。(参考まで、私が住んでいる大阪市の点数票は以下の通り。各市区町村が公表している)https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000541/541365/28_riyouchouseikijyun.pdf
  • 注意したいのは認可保育園から他の認可保育園に転園する場合。これは点数がマイナスされる。逆に認可外から認可に転園する場合は点数が加算される。
  • 市区町村によっては、抽選から外れてしまった人のために二次申込がある。
  • 4月の時点で6か月になっていないと一斉入園の申し込みが出来ない。つまり、10月以降に生まれてきた子どもは、抽選のスタートラインに立つことすら不可能
  • 10月以降に生まれてきた子どもについては、生後6か月になった時点で希望の保育園の0歳に空きがあれば、入れることが出来る。1月生まれだと、7月の時点で空きがないと入れることが出来ない
  • 1歳以降は園の内部進学を優先するため、園の枠が0歳より1歳の方が大きい場合を除いて、そもそも受付すらしていない場合もある。0歳に比べて1歳から保育園に入れるのが難しいのはこれが理由。各年齢ごとの各園の応募人数は園及び市区町村が公表している
  • ちなみに子どもを保育するのに必要な保育士は、0歳では3名につき一人なのが、1歳では6名につき一人になる。この差を利用して、受け入れ枠を拡張している園もある
  • 幼稚園の入園があるため、大きく人数が移動するのは0歳の後は3歳の4月となる。この時期に入りたい園に再チャレンジが可能だが、保育が必要な人がそこまで待てるか不明

残酷なようですが、まず生まれた月によって保活を行うべきなのか、スタートラインに立てないか、決まってきます。市区町村によって入園できる月齢が違うので、タイミングがシビアかどうかはさておき、スタートラインに立てない場合かつ近くに認可保育園しかない場合は、一斉入園後に枠が余っていることを神に祈るしかありません。

スタートラインに立てたとて、保活を強いられます。人気の保育園というのは存在しますし、各家庭に割り当てられる点数というのは自ずと決まってきますので、過去の傾向から入れそうな保育園を探すしかありません。人気がある保育園だと、神に祈るしかない場面も出てくるでしょう。

保育園の点数について

点数については以下に例をあげつつ説明していきたいと思います。例には、申し訳ないですが私の住んでいる大阪市をあげさせていただきます。

大阪市は基準指数が、夫が働いていれば100点、妻が働いていれば100点となり、200点がベースの点数になると思います。ここから、調整指数で差し引きとなります。例えば父親が国内で単身赴任中の場合は、+6点となり、合計で206点が持ち点となります。

一方で65歳以下の祖父母と同居しており、面倒を見てもらえる場合は-7点となり、193点が持ち点となります。

募集人数より希望人数の方が多い場合は、この持ち点で勝負をする事になります。

フルで夫婦とも働いている場合は、基本的には200点となると思います。この点数で申請して勝てるのか、というところは結構微妙です。当然他の家庭も200点なので。ですので、保活に際して「点数を上げるべく何らかの方法を取る」のか、「そもそも競争が起きにくい保育園を探す」のか、何かしら方策を考える必要があるという事です。とは言いつつ、点数を上げるための施策は正直なところあまり手がないです。また、競争が起きにくい保育園というのは過去事例なので、本年度がどうなるかというのとは直接リンクしません。そのため、運頼みとなってしまうのです。

My Case

我が家の双子は11月に生まれました。この時点で4月の一斉入園には間に合わない事がわかっていました(自治体の受け入れは生後6か月なのに対して、4月時点では月齢が4か月なので)。つまり、スタートラインにすら立てませんでした。周りの保育園を色々と見学に行きましたが、もし「ここがいい」という保育園があったところで、一次申し込みで一杯となっている場合は、入れないという事になります。実際に見学に行ったうちのいくつかの保育園は一次申し込みの結果で人数あふれが発生しており、その時点で入ることが出来ない園となってしまいました。

調査時には周辺に4か所ほど認可保育園がありました。全て見学に行きましたが、細かい条件が異なっていたので注意が必要です。詳しくは見学の記事を参照ください。

ちなみに点数は、基準指数が両親共働き(200点)、調整指数が双子(3点)、となります。他の家庭より若干有利と言えますが、例えばひとり親世帯(209点)などには勝てません。

Lessons Learn

どのような仕組みで保育園の入園が決まるか、基本を押さえておかないとスタートラインにすら立てない

Next Action

自分の住んでいる市区町村のHP上で、申し込みの要領と点数票を確認する

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