Summary
ワンオペは難しいので、男性も育児休業の取得を検討しましょう
Discussion
夫側が育児休業を取得しない場合は、主に嫁側のワンオペとなると思います。しかし、ワンオペはかなり難しいです。ワンオペをされている方々に心から敬意を表します。
ワンオペが難しい理由はいろいろあると思いますが、実際に夫婦の両方ともが「どのポイントが厳しいのか」を、実際にやってみる前に想像することは難しいと思います。そのため、このトピックではワンオペの難しいポイントを具体化してみたいと思います。なお、実際に2か月ほど2vs2で面倒を見ていての感想になります。
My Case
私の体感では、70-80%位はワンオペで成立するのではないか、と思います。一方で残りの20-30%が大事で、これをクリアしないと肉体的にも精神的にもかなり厳しいことになると思います。このパーセンテージは夫の面倒が何も必要のない場合(食事など)です。嫁が夫の面倒も見ないといけない場合、これは余計に大変です。
また、厄介なのが相談事で、第一子でかつ生後間もないと、子どもだけでなく親の方も精神的に不安定です。子どもが泣き出したり、少しでもおかしい行動をしたときに、誰かに相談が出来るか出来ないかで、精神的な負荷は大きく変わってきます。常に傍にいる夫の存在が、妻の精神を安定させるための大きな要因となり得ると思います。逆に、ワンオペだと袋小路に入ってしまう可能性が大きいです。
困った具体例を挙げていきます。双子特有の事象の場合は、(双子)とマークを付けます。
そもそも一人では難しい仕事をこなす場合
- ベビーカーを自宅から出す(or自宅に格納する)
自宅(賃貸)の玄関ドアは手動で開ける必要があります。さらに古い仕様なので段差もあります。ドアを一旦開けてからベビーカーを出さないとダメなのですが、ドアは勝手に閉まるようになっているので、ドアを抑えながらベビーカーを出す必要があります。これが結構難しいです。双子用なので横幅がかなりスレスレというのもあると思いますが、親が一人の場合はかなり難易度が高いです。ドアストッパーを用いてドアを固定した後で、ベビーカーの前のバーを持って段差を乗り越えます。 - 大量にうんこをした場合のおむつ替えのおしりふき
大量にうんこをされると、股やお尻の色んなところにうんこが付着して、足を広げないとうまく拭きとれないことがあります。基本的には片手で両足を持ち上げて、もう片方の手で拭くわけなのですが、肉付きが良いと股のあたりが上手く拭きとれません。片方足を離すと、暴れたはずみでうんこがべっとりのおむつに足を突っ込む事があります。大惨事です。ある程度拭いた段階で汚れたおむつを横に置いて、さらに拭くとうまくいくかもしれません。 - ミルクを同時にあげる(双子)
これは想像がつくと思いますが、ミルクをあげるときは大体抱きかかえるため、一人しかあげることが出来ません。二人同時になると、二人を寝かせたまま両手で哺乳瓶を持って、二人同時にあげるしかないのですが、哺乳瓶の乳首がずれたときなどに修正が利きにくく、厳しい作業だと言えます。さらに難しいのがげっぷをさせることで、これは親が一人で子ども二人を同時にするのは無理です。ちなみに、バスタオルや、ママ代行ミルク屋さんというクッションで、二人同時に授乳すること自体は可能です。 - 二人同時に泣いたのをあやす(双子)
二人同時に抱くという行為が難しいため、同時に泣いた場合は片方をあやして、もう片方は放置という事になります。片方をなだめたと思って布団に置き、もう片方を抱き上げると、布団に置いた方がまた泣き出す、みたいなことは日常茶飯事です。これはバウンサーやネムリナで解消する家庭が多いようです。
何か作業をしているときに緊急事態が発生した場合
- 沐浴中におしっこやうんこを漏らす
沐浴中、特に慣れない場合は赤ちゃんを浴槽に浸けるだけで精一杯ですので、おしっこやうんこをを漏らされるといったトラブルには対応しづらいです。一人が浴槽をきれいにして、もう一人が赤ちゃんの面倒を見る、といった作業分担が出来れば、だいぶ楽に片づけが出来ます。 - 沐浴時に台所か用品を掴む
おそらく我が家の導線が悪いのだと思いますが、台所のシンクに浴槽を置いて沐浴させています。服を脱がせて浴槽に入れようとしたときに、赤ちゃんが近くにぶら下げてあった台所用品(オタマ)を掴んで離しませんでした。これも一人が赤ちゃんを抱いて、もう一人が指を一本一本オタマから外しました。 - おむつを取り替えるタイミングでおしっこやうんこを漏らされる
これも良くあることで、おむつを外した瞬間におしっこやうんこをします。追いおしっこ、追いうんこと我が家では呼んでいます。おむつの中に納まってくれればいいのですが、はみ出したりする場合はおむつを替えつつ掃除をする必要があります。どうしようもない場合は、まず赤ちゃん側を処理して、その後周りを掃除するのですが…… - おむつを脱がしたタイミングでおしりふきが手元に無い
ポカといえばポカなのですが、おむつを脱がしたタイミングでおしりふきが手元に無い場合は結構困ります。というのも、おむつの交換は手早くやらないと上記3のリスクがあるからです。おむつを履いていない時間帯が一番危ないので、いったん外したおむつを再度装着させておしりふきを探す、という事になります。うんこをしていた場合は再装着も困難なので、暴れられると結構悲惨です。祈りながらおしりふきを取りに行きます。 - 授乳後にげっぷをさせるタイミングでガーゼハンカチが手元に無い
げっぷと同時に吐くこともあるので、ガーゼハンカチがない場合は服が汚れます。当然授乳時は汚れてもいい服を着ているわけですが、着ている服が汚れて気分のいいものではありません。げっぷさせるときはガーゼハンカチで口元を押さえるわけですが、前回汚してしまったハンカチや、汚れたために洗濯して補充をしていなかった場合に、準備しそびれるという事が良くあります。 - 授乳中に宅配物が届く
これもあるあるですが、授乳中というのは手が放しにくいです(無理やり授乳を中断すると、再度乳首を咥えてくれないことがあります)。そのため、授乳中に他の用事が発生したときに対応できなくなります。類似項目として、授乳中に鍋に火をかけていることを思い出す、授乳中に家電から謎の電子音が鳴る、などがあります。
赤ちゃんに何らかの異常(と思しき症状)が発生して相談したい場合
- 全く泣き止まない
泣き叫び、ミルクを飲ませても抱っこしても泣き止まない時があります。この子は病気なんじゃないかと思うものですが、助産師や病院に聞いてみると「大丈夫です」と回答が返って来ます。プロからすると想定の範囲内という事なのでしょうが、初めての我々にとっては恐ろしいものです。これくらいであれば放っておけばいいや、と思うまでにかなり時間がかかりますので、その間は夫婦で励ましあうしかないです。 - 良く吐く
ミルクを飲んだあとや、寝ているときなどに吐くことがあります。吐くのも色々なパターンがあり、小ゲロ、噴水ゲロ、寝ゲロ、大ゲロなど様々な姿を見せてくれます。たまに吐く位だといいのですが、毎回ミルクを飲んだ後吐いたりすると心配になりますし、普段見られないような大ゲロを目撃してしまうとかなり心配になります。これも病院に聞いたら「ミルク飲んで熱が無く、うんちしてたら大丈夫です」との回答なので、夫婦で耐えるしかないです - ミルクを規定量飲まない、もしくは飲みすぎる
月齢により大体ミルクを飲む量がこれくらい、という平均が病院やミルクメーカーから提示されます。その平均からかなり外れる場合も良くあります。日によっても飲む量は変わります。そのため、飲ませる側としては毎日のようにヤキモキするわけです。逆に泣き出すたびにミルクを与えると、量は飲むかもしれないが、クレクレが始まって1の泣き止まない状態がずっと続く、とハンドリングが結構難しいです。自分ひとりの決断で泣くのを少し放っておいたり、規定量飲まないのを許容したりするのは難しいので、夫婦で相談できる環境というのはありがたいです
上記は我が家で出てきた一例なので、実際にはもっと色々と出てくると思われます。ワンオペになると、直面した様々な困難を一人で解決していかなければならない、という事です。失敗したら子どもが上手く育たない、死ぬかもしれない、というプレッシャーを背負いながら日々のタスクをこなしていくのは、過酷です。
Lessons Learn
ワンオペは難しい
Next Action
育児休業申請書を手に入れて、記載の上、上長と人事に提出
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